「つぐない」

“第二次世界大戦突入直前のイギリス。
タリス家の長女で20代のセシーリアと13歳の次女ブライオニーは屋敷の家政婦の息子でセシーリアと同年のロビーにそれぞれ想いを寄せていた。
ブライオニーは13歳にして戯曲を書いたり、小説を書いたりする才能あふれる少女だが、しょせんまだ夢見る子ども。
その彼女が、姉のセシーリアとロビーのある姿を垣間見たことがきっかけで、あらぬ方向に想像が向かっていき、結果として取り返しのつかない嘘をついてしまう。
やがて戦争が始まり、大陸の激戦地に送られるロビー、看護婦(まあ、ここでは看護婦でいいだろう)となるセシーリア、看護学生となるブライオニーそれぞれの運命が描かれます。
自らの過ちに気づいたブライオニーはずっと償いをしたいと思い続けていた。看護学生寮の中でもタイプライターを打ち続けていたほど書くことに打ち込んでいた彼女は、長じて作家となり、作品を通じて償おうとする。つまりこのストーリーはブライオニーの作品?というメタフィクションでもあります。
映像としては、同じひとつのシーンを見る人の視点を変えて何度か見せるという手法を使っています。セシーリアとロビーの立場、ブライオニーの立場と2度見せることで、実際に起こっていたことと、ブライオニーがそれをどのように解釈してしまったかを対比させるわけです。第二次世界大戦中のニュース映像らしきものも挿入されていました。戦地で意識朦朧となりつつ、夢ともうつつともつかぬ幻影を見るロビー。
噴水、池、川に飛び込むという「水に飛び込む」シーンが繰り返されますが、これがセシーリアとブライオニーのロビーとの距離の違いを示す伏線にもなっていました。 ”

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